僕らは選ばれて、誕生した。
梅雨前線の活動が活発になっていますね。
くれぐれもお気を付けて、ご帰宅ください。
さて、本日午前、「障害者差別解消法」が参院本会議で全会一致で可決、成立しました。
国連の「障害者の権利に関する条約」批准に向けた大きな一歩ですね。
これにより、障害者への不適切な対応が減っていくことで、
ご本人達が生きやすくなってくる可能性が大いに増えてきます。
これからは、あくまで、自分なりの視点で書かせて頂きますが、
障害があることがメリットでもデメリットでもなくなった時、
対等に社会や学校と向かい合える状態になります。
また、様々な提案をすることは大事で、それにより、環境が整備されていきます。
同時に、これは程度にもよると思いますが、「障害が言い訳にならない」
ということにもなります。
ただ、学校や社会において、今流行り(?)の「凸凹(でこぼこ)」が解消された時、
道路と同じで、自分自身が車として走れるような状態であれるように、
実力をつけておく必要もあります。
こんなこと言うと、「努力不足って言いたいの?」とか、「みんながみんな、
がんばれるわけじゃない」と言われるかもしれません。
だけど、「障害があるから、できないのは当たり前で、きちんと配慮するのが当たり前」
と、法律ができたことにより、立場をいきなり逆転できるとは思えませんし、する必要も
ありません。
一喜一憂することも大事だけど、法律ができたから白とか、今までは黒とか思わなくて
いいんじゃないのかなって。
本当に、真っ白にするのは、やっぱり、1人1人の努力が大事になってくるし、
根気がいる過程かもしれないけれど、子ども達に不当な差別や偏見という時代の
バトンを渡し続けていいわけがありません。
だから、少しずつ、少しずつ、変えていき、変わっていきましょうって、
皆さんに伝えたいです。
案外、周りを変えようとして、自分を変えようとしない人が多い気がしています。
そして、僕にできることと言えば、「障害」に対して、興味関心のない人達、
差別や偏見に満ちている人達の心の目が見ている姿形を考え直してもらい、
感じている印象のその先には、人間同士の素敵なふれ合いがあることを
示していければと思います。
この世に必要や価値がない存在であれば、きっと、人間としての型を持って、
生まれてきていないはずなんです。
でも、僕らは選ばれて、誕生した。
すでに様々な試練を乗り越えて、人間になれたんです。
沢山の人達の力を借りて。
そして、本来は悲しみの影を落とす存在ではなく、
喜びをふりまく存在なはずなんです。
それを日々に追われて、どこかに置き忘れてきたのかもしれません。
もう一度、原点に帰れば、皆さんとわかり合えること、
沢山あると信じています。