「人権」を想う。

この2日間は、福岡市人権啓発センターさん主催の「人権を尊重する市民の集い」と、近畿大学附属豊岡高等学校さん主催の中学生向けの「人権教育講演会」の講師を務めさせていただきました。

 

10日は本当に多岐にわたるお仕事をされている方や親御さんのご参加が多かったように思います。

人数は約350名でした。

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会場は、福岡市立東市民センターで、ある親御さんは「勇気や元気を頂いた」と言ってくださいました。

今年は特にこのように言ってくださる方が多く、この活動を続けていて、少しは誰かの心に何かを渡せているのかなって、実感できる時間となりました。

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最近、大きな身振りや手振りが増えてきました。笑

 

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ご覧の通り、今回は手話通訳や要約筆記の方々のサポートがありました。

ただ、いつもは、意図的に話を前後させたりして、一番伝えたいことを強調するようにしたりするのですが、もう少し整理してから、言葉にした方がこの方達がお仕事をしやすいと感じたので、次回の講演から修正していきます。

 

書籍販売の時間では完売したのは嬉しいことなのですが、お一人お一人の方とゆっくりお話しできず、申し訳ありませんでした。

もし、何か話したいことがありましたら、時間を少し頂きますが、確実にお返事しますので、「お問い合わせ」のページより、お気軽にご連絡を頂ければと思います。

 

本日は、近畿大学附属豊岡中学校の中学2・3年生(130 名)の皆さん対象の講演でした。

 

「差別はいけない」とか「いじめはよくない」とか、子どもであってもそんなことはわかっていたりします。

だけど、やってしまうことってありますよね。

過去にやってしまったことは変えられませんが、現在と未来を変えることはできる。

そのためには、今まで素通りしたり、無視をしてきた事象に「これって、どうなんだろう?」と一度立ち止まってもらえたらいいなって思っています。

 

この日本に生まれ、同じ地域で学び、友達ができて、先生と出会う。

これ自体は奇跡だし、素敵なことなんだけど、嫌な人は嫌だったりします。

もちろん、無理して好きにならなくていいんだけれど、排除したり、無視することはとても力のいることだと思うんです。

 

そこに力を使うのはやっぱり何か違うのかなって。

 

それらを考える時間を持とうとした時、「障害」のことを考えるというのは、自分の生き方や人へ接し方。

そして、誰かを不意に裁いてしまうのはなぜなのかという問いに対しての自分なりの答えを出すことに繋がってくるはずなんです。

 

障害者が不当に差別されるのはよくないと言いますけど、何より、人を裁くという空虚な心がとっても楽になると思うんです。

心に余裕が少しでも生まれれば、その空いた隙間に想いやりをいっぱい詰め込んで、誰かに渡すことができる。

 

こうすると、「優しさの連鎖」が生まれます。その連鎖は、必ず、誰かを守るための役目を担ってくれます。

 

ただ、少し、難しい言葉を使いすぎた気がします。

もっと、わかりやすい表現の方が受け入れやすかったかもしれないので、今後の課題とします。汗

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みなさん、とても真摯な姿勢で聴いてくれました。

ありがとうございました!

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