保健師研修会。

今日は暖かかったですね。
春の足音が少し聞こえた気がしました。

 

本日は、茨城県市町村保健師連絡協議会・茨城県国民健康保険団体連合会さん主催の保健師研修会の講師を務めさせて頂きました。

場所は、茨城県市町村会館

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とても素敵な建物でした。

 

通常は1時間半の講演なのですが、主催者の方との打ち合わせをふまえ、自分なりに考えた結果、1時間50分お話しさせて頂きました。

今でこそ、1時間半+質疑応答がスタンダードになっていますが、講演を始めた当初は4時間の講演もあったんです。笑
さすがに話だけで、そこまでやり通すのは少し無理があった気がしますが、良い修行でした。

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やっぱり、少しでもわかってもらいたかったのは、学校で四苦八苦している子どもの気持ちなんですよね。
そして、予防的な意味で言えば、早期の第三者的な役割の方々の家族の全般的なケアの重要性です。

 

家族という集合体はかけがえのないものです。
ただ、家族だけではどうにもならないこともある。
むしろ、家族だからこそ、感情が優先してしまって、解決の糸がこんがらがってしまうこともあります。

 

そして、目の前のことを対処する事も大事ですが、現時点で種を蒔いて、目には見えづらいですが、どんなに小さな芽だとしても、深い根を築いておけると、今後の人生において、大きな意味と力を発揮します。

 

これ、とっても大事なことなんです。

 

成果が出ないと、焦りますよね。
だけど、種を蒔いた後、自分達ではコントロールできない出逢いがあったりして、育っていく芽もあったりするんです。
その可能性は忘れてはいけない。

 

また、講演をする中で、当時の僕のような子どもさんがいらっしゃっる親御さんとお会いする機会があります。

その方達が自分と話をしていて、涙ぐむ姿を忘れることができません。

その涙が悲しみや苦しみの涙ではなく、喜びや感動の涙を流すことになったらいいなって思っています。

 

どちらも同じ涙なんですけどね。全然違う。

 

もちろん、涙を拭くハンカチの役割も必要なんだけど、その涙自体の意味を変えることも必要です。

 

その後、水戸駅を後にし、東京に行き、テレビ取材の打ち合わせを行ってきました。
なかなか、発達障害というのを映像で伝えるのは難しいと思っていますが、自分自身の生き方を通して、何か届くものがあればいいなって思っています。

 

そのきっかけを待っている方々がいるとしたら、僕は種を蒔き続けます。

 

自分に才能があるとしたら、「諦めきれない」という執着にも似た信念なのかもしれません。
最近、「南雲さんの才能ってなんですか?」と聞かれたので、無理矢理、自分の引き出しから探してみたのですが、これしか見つかりませんでした。笑

コメント(2) この記事のURL

コメントが2件あります。

  1. E より:

    受講させていただきました。
    子がひきこもり状態で,いろいろな思いがあふれ,思わず涙ぐんでしまいました。

    子供やひきこもり中の方,心に傷がある方には,気持ちを言葉にしてもらうことが難しいです。
    先生の率直な体験談によって,問題行動(本人も支援者も困っている事)の根本にある問題や気持ちを,「そうだったのか」と理解することができました。まだまだだとは思いますけど。
    原因はさまざまでも,不登校や,ストレスによる二次障害に至る気持ちは,きっと共通する部分があると思います。
    今,たくさんの方が,いじめや周囲の無理解や暴力により,心に傷を抱え,命を絶ってしまう場合もあります。
    そういった意味で,先生のお話は,障害の支援者のみでなく,多くの子供たち,若者に聞いてほしい思いました。

    子供の部屋に,先生の本を置いておきました。いつか手に取って,勇気や元気をもらってくれればと願っています。
    私自身も,これまでよりもう少しは,家族や相談者の方に,良い援助ができればと思います。
    お話ししに来てくださり,本当にありがとうございました。

    • なぐも より:

      こちらこそ、先日は大変お世話になりました。

      内面的なものに対して「どうしたの?」と聞かれても、なかなか気持ちを言葉にして伝えるって、難しいと思います。
      自分もそうで、思うように周囲に伝わらず、イライラが募った時期もありました。

      同じ人間が抱えることなので、どこかでその人が抱える課題や問題は繋がっていると思います。
      その共通項を見つけ出し、「他人事」から「身近な事」として捉えてもらえる人達を増やすことで、少しでも楽に生きられる子ども達が増えたらいいなと思います。

      「南雲でもなんとかなったんだから、自分もなんとかなる」と思い、一歩を踏み出してもらえるよう、活動し続けていきます。

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