心の玄関を開けておくから、いつでも、あがっておいで。

春がもうすぐそこまで来ていますね。

皆さんのところは、どうですか?

 

新潟は、雪解けのスピードが増しています。

そろそろ、自転車での移動でもよいくらいです。

まだ多少寒いので、暖房が離れるのはもう少し後になりそうです。

 

今、お世話になっている方の本を出そうとしていて、おそらく、こちらは大丈夫。

他にも出したい本があって、そちらも進んでいきそうな感覚があります。

テーマは、「不登校」です。

 

自分に自信があるかといったら、未だに全然ありませんが(笑)、常に頭と心の中に「同じような思いを子ども達にさせたくない」というのがあるので、それから目を逸らさず、耳を傾けていけば、「今、何をするべきか」というのがはっきりしてきます。

 

ただ、自分の持っている力との兼ね合いも考えていかなければなりません。

自分の伸びしろがない部分でやろうとしても、結果的にお粗末なもので終わってしまう。

しかし、可能なこと、伸びしろがありそうな部分を徹底的に磨いていく努力は大切だと思っています。

僕自身は言葉を渡したり、道しるべのような存在になることはできても、直接の支援者になることは向いていない。

「気づき」を渡したりはできるんですけどね。

 

とってもシンプルに言えば、子ども達と友達になりたいんです。

友達って、一方的な手助けじゃなくて、助け合いですもんね。

生きている中で、体調にも精神状態にも波があるし、その波によっては、助けたり、助けられたり。

 

ただ、いきなり、友達になろうよ!と言っても断られる可能性があります。

でも、友達になってもいいかなって思う人って、僕はいつも「自分のことを隠さない人」でした。

つまり、「自分に素直な人」なんです。

 

こういう大人は本当に信用できたし、とても安心したやり取りができた。

 

今までの講演もまずは自分が包み隠さず語るというのは、

 

「心の玄関を開けておくから、いつでも、あがっておいで」

 

ということなんです。もちろん、帰るのも自由。

 

そうやって、少しずつ、歩み寄っていけばいい。

そうやって、ゆっくり、知り合っていけばいい。

そして、関係を深め合っていけばいい。

 

そうやって、子ども達の力になれればいいなって思います。

 

南雲明彦

コメント(5) この記事のURL

コメントが5件あります。

  1. さきぽん より:

    今日も、こんばんは⭐︎南雲さん!

    この「友達」のことを書いてるのを、読んでいて‥‥本当にそうだな。って思いました。
    私自身、最近は「友達」や「人と人との繋がり」について一人で悩む時があり、南雲さんの言ってることが心にきました。

    私は今は‥‥連絡を取っている友達も一人もいないし•家族以外にあまり心の底から、ほっとできる人はいません。南雲さん‥‥質問です!「どこからが友達で、何が愛なんでしょう⁉︎」
    なんか南雲さんに聞いてみたくて、お願いします。

    人と人との繋がりって、難しいですよね‥‥。求めすぎても、ダメだし•求めないことも、ダメだし⁈でも、一つ言えるのは今•私が19年間生きていて分かったのはいつも待っているだけじゃあダメなんだなって。「愛されたいなら、自分を愛して•そして誰かを愛する」ってことが上手くできたらなぁって思います。こわいけど‥‥。

    • なぐも より:

      さきぽんさん

      こんばんは。

      う~ん、「友達」と「愛」という定義は結局はその人の中にしかないと思います。
      しかも、案外それすらもあやふやです。

      ただ、その自分なりの答えを試行錯誤していくことが、生きるって事なんだと思います。

      でも、無理して何かする必要はなくて、自然と芽生える感情に対して、正直にいることが大事なんですよね。
      これがなかなか難しい、けれど、やりがいがある。

      上手じゃなくてもいいんです。
      相手の心の深いところまで伝わり、それを相手が心地よく思えれば、誰がなんと言おうがその形が友達であり、つなぐものが愛なんだと思います。

  2. きくち より:

    新学期になりました。

    先日、息子を連れて学校に行ったら理解のない教員に『デブになったな。いつまでも母親にべったりしてないで早く自立しろ』と言われてしまい…四月から登校を決めていた息子の決意は崩れ落ちました。
    それでも、保健室登校で一時間学校で過ごせました。教室には入れません。

    勉強は壊滅的で、『間違えてはいけない』という思い込みが激しく、解らないと思った瞬間パニックを起こします。物凄くイライラするそうなんです。ハードルを下げて下げて、一桁の足し算でやっと渋々取り掛かり漢字は一文字書くのにも疲れるそうで。
    私自身、それが怠けに見えてしまう時があり…。
    二年生までは、普通についていけてましたから気付きませんでした。
    適応出来てきていたのが、どんどん出来なくなっていくので頑張りが足りないって何処かで思ってしまう自分がいます。

    学校や相談機関からは、学習の遅れを取り戻す為に塾を勧められています。でも本人はそれどころじゃない様子。パニック中は死にたいと、そこら中を殴ります。

    この際、学校を諦めてLDの子が通うフリースクールに通わせた方がいいんじゃないかと考えるようになりました。

    • なぐも より:

      きくちさん

      こんにちは。
      新学期が始まりましたね。

      その先生、教員失格ですね。
      「自立」をするために必要なことを学ぶために学校があり、先生がいるはずです。
      それを放棄した発言ですね。どんな事情や背景があったとしても、決して許されることではありません。

      そんな中、息子さん、よく耐えました。僕だったら、きっと、すぐに学校から逃げていると思います。

      ご本人もやる気が出ないからできないのか、それとも「がんばり方」が違うのか、わからないですよね。
      周りの人、近くにいる親御さんであっても、わからない。
      それ自体は自然なことなので、あえて、「がんばっている」と100%思わなくて良いと思います。
      その子によりますが、どんなに「がんばっている」と言われても、周りを見渡せば焦りますからね。
      それを受けとめてあげることがスタートだと思います。

      塾については、その子の理解と同時にLDの理解や指導方法の工夫をできる先生がいなければ、がんばってもがんばっても成果が出ず、余計に苦しくなるかもしれませんので、その塾のことをしっかり調べ、現状をうかがう必要がありますね。

      パニック中は死にたいと、そこら中を殴りますか・・・。
      本当に苦しいんでしょうね。自分で自分をいじめている。自分も同じようなことを繰り返していましたので、その苦しさは少しですがわかります。
      ただ、前に進もうとするから、苦しくなるんです。前にも進もうとしていない人は苦しくなんてなりません。

      しかし、その「進み方」を変えてあげる必要はあると思います。
      フリースクールに通って、とても前向きに生きている人をたくさん知っています。
      既存の学校では、受け入れてもらえなかった子達です。

      今のままだと、ご本人は出口の見えない闇の中を彷徨っているような感じで不安でたまらないと思います。
      フリースクールという道もぜひ検討してみてください。

  3. きくち より:

    ありがとうございます。

    ふと冷静になった時、この状況で塾とか考えてる私って恐ろしい親かもしれない…私も息子を苦しめている人間の一人だなと、思いました。

    顔を真っ赤にして怒り狂ったかと思ったら、けろっとしてゲームに夢中になったりしてるんで、親の私でさえ解ってあげられない。

    南雲さんもお母様も、よく乗り越えられました…尊敬します。

    LDや発達障害の理解が世の中に広がりますよう、これからのご活躍期待しています。

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