新潟県立海洋高等学校 講演会。
新潟県立海洋高校の生徒さんや近隣にあります能生中学校3年生の生徒さん、保護者、一般の方々、約300名の方々向けへの講演会でした。場所は海洋高校の体育館。
今回は生徒さんが中心であったので、講演の流れを示すレジュメは作らず、その場に応じて、適宜話を変えていきました。
テーマは「夢見る力は、みんなにある!~LD(学習障害)は僕のID~」ではあったのですが、最初に自分は「夢の途中である」とはっきり言いました。自分の夢を叶えた人もいるのでしょうが、僕はまだ途中です。それをきちんと伝えておきたかったんです。
また、内容としては、ディスレクシアの見え方を説明しようとしたとき、「学習障害の状態のことはあまり重要ではない」と思い、「自分自身を語るということ」、「常識にとらわれず、自分のことを自分自身でしっかり考える時間の大切さ」を中心にお話ししました。
人権を中心の講演ではあったので、「障害は個性だ」とか「みんなちがってみんないい」という常套句はいいのでしょうけれど、それもあえて、自分の中でしっかりと意味を考えてみる。これが大事なんです。
本人の苦しさや悲しさは寂しいから出てくるものであって、恥ずかしいから出てくるものではない。
恥ずかしいというのは、「この年齢になったら、これくらいできて当たり前」とか「男の子であれば、これくらいできないと」とか「友達の一人くらいいないと」という、強迫観念から生まれます。
でも、本来恥じる必要なんてないんです。
その強迫観念から生まれる、恥ずかしさが自分を苦しめているものだとすれば、それはいらないんじゃないのかなって思います。
少しでも、この時間が生徒さんの心のどこかに繋がってくれたら、嬉しいです。その場で終わるような講演はしたくない。
それが僕の夢であり、可能性を講演という形で、皆さんに託すことの繰り返しなんです。
あとは、皆さんに委ねるとします。種を蒔くって、大事です。
海洋高校には有名な相撲部があります。
相撲部の様子や教室を回ってから、帰路につきました。
頂いた、お土産たち。
同級生の親御さんからと、生徒さんが加工しているさば缶と魚醤。
大事にいただきます♪