カテゴリー:講演

静岡文化芸術大学講演、終了しました。

本日、静岡文化芸術大学にて「生活環境とバリアフリー」の授業の一コマを頂き、

講演をさせて頂きました。

対象は、デザイン学部2年生が中心で、浜松工業高校の生徒さんもいらっしゃいました。

 

いつものことですが、直前まで内容をどれにしようかと考えていました。

(自分の中では、話す種を沢山用意するようにしていて、そこからの取捨選択になります。)

皆さんはデザインを中心に学ばれているわけで、自分の話の軸はそのままに、

より、今、学ばれているところに近い話ができればと思い、本番に臨みました。

 

話の中で、「支援者はデザイナーで、自分自身は素材」という言葉がしっくりきたので、

その言葉を使いました。

つまり、これを人生に置き換えて考えたときに、支援者と当事者という立場というよりは、

共に人生という作品を創り上げるパートナーだということなんです。

だから、そこに上とか下とか、そういう関係はないはずなんです。

 

また、「普通って、なんだろう」「協調性って、なんだろう」「歩み寄るって、なんだろう」と、

皆さんに問いかけました。これは、「LDは僕のID」に詳しく書かれています。

 

そして、「シンプル」「カスタマイズ」という言葉も重要だと思い、伝えました。

今の時代ですから、スマートフォンのアプリは自分でカスタマイズでき、

iPadのように説明書がなくともわかるような媒体であれば、そこに読むという作業はあまり発生しません。

その為には、かっこいいデザインも必要ですが、あえて、シンプルにして、

手を加えすぎないこともバリアフリーの観点では大切ではないのかなって思います。

また、カスタマイズする為には、取捨選択できる力を本人達は身につける努力をしなければならない、

つまり、互いに努力し合うことが大切なんです。

 

朝の9時という、エンジンがかかりづらい時間であったにも関わらず、

真剣に皆さんに話をお聴き頂きました。心より、感謝申し上げます!

 

ちなみにこの写真は、講演風景であって、ザ・ドリフターズの「ドリフのビバノン音頭」の

指導中ではありません。笑

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山形県鶴岡市立朝日中学校での講演を終えました。

本日(やっと、当日に更新できました・・・)、山形県鶴岡市立朝日中学校で生徒向けの講演を行ってきました。

本当に生徒達は、真摯に講演を聴いてくれました。

 

今回は、「感性教育講演会」ということで、理屈ではなく、感性に届く講演にしようと直前まで内容を悩み、考えた上で、1時間30分という時間に自分の想いを込めました。

 

講演が始まってすぐに僕はこう伝えました。

「障害者の講演となると、頑張ってきた人とか、乗り越えた人という風な感じがするけど、自分は相当な努力家ではないし、乗り越えてはいないんです。だけど、隠すことをやめ、誰かに話をすることから好転することもいっぱいある。その大切さをわかってもらえると嬉しいです。」と。

 

また、最後の方には、「結局は、差別や偏見をなくすという、何かを”なくす”という発想ではなくて、思いやりを”増やす”ことで、見えてくる明るい未来もある」というニュアンスの話をさせて頂きました。(言葉が大幅に違う気もしますが・・・すいません、講演中は夢中で話しているので、勘弁してください)

 

少しでも、未来への希望の種蒔きができたらいいなって思います。

 

色紙にもメッセージを綴らせて頂きました。これも講師の大切な役割です。

 

庄内空港にて

南雲明彦

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あっという間に11月。

皆さん、こんにちは。

すっかり、ブログの更新が滞ってしまっていて、すいません。

10月中旬から、これまで、福岡の北九州に講演に行ったり、本日は北海道の紋別まで2泊3日で行っていました。

今週末は山形の鶴岡。来週は静岡の浜松、富山の小矢部と講演が続きます。

 

本当にありがたいです。まだまだ、夢の途中ですが、講演を始めたときに思い描いていた「全国を飛び回って講演をする」というのが、現実になってきていることを大変嬉しく思っています。

 

講演し始めた時と同じような講演をしていると思われている発達障害関係者が多いので、やはり、「自分の経験を話して何になる」と言われます。

しかし、それであれば、1度、ご足労おかけしますが、”現在”の僕の講演を聴きに来て欲しいと思います。

確かに話の中には、経験に基づいたお話もします。しかし、ただ、「こういう人生を送ってきました」と言われても、当事者の勉強にはなるけれど、心が動くとはあまり思えないので、そこには「強い想い」があり、その強い思いは何なのかを明確にすることで、その想いに沿った行動をするようになります。そして、自然と必要なものが集まってきて、それが講演の一部となり、お越し頂いた方々の心のどこかにふれ、動き出すのです。

 

僕の「強い想い」とは、「2度と同じような思いを子ども達にさせたくない」ということです。

 

昨日の北海道講演では、質疑応答の時間に過去経験したこともないくらい、多くのご質問やご意見を頂きました。

アンケートをびっしり書いてくださった方もいたそうです。素直に嬉しいことです。

 

講演は、2時間という時間ではあるのですが、そこから、「何を始め、何を変えていくのか」ということを皆さんに考えていただく時間になったらいいなって思っています。

たった2時間かもしれませんが、僕は「その人の人生に影響を与える時間」となれるように、これからも努力を怠らず、講演を重ねていきたいと思います。

 

その先に子ども達の笑顔が待っていると心から信じています。

 

南雲明彦

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