ゆっくり、そして、速く。

いよいよ、12月も終盤に差し掛かってきました。

来年はどんな年になるんだろうと、楽しみでいっぱいの時期になりました。

 

もちろん、楽しいことばかりが待っているわけではないと思いますが、でも、そう思い続けると、

本当に楽しい日々が待っているんです。

思い続けたことは、現実のものとして、成っていくんですよね。

 

そして、最近、自分の中で、今までも持っていたんだけど、どうしても出せなかった「自我」が

表面に現れてきている気がします。これは、「わがまま」とも「ありのまま」とも違う、「そのまま」

という表現がしっくりきます。そのままの自分の気持ちを表に出して、よい時期に差し掛かってきました。

今まで、自分のやりたいことをやるために、どうしても、経なければいけない「忍耐の時期」というものが

段階別にあると思っているんです。

その時期を超えた段階で、スタートできるものが沢山あります。

 

講演をし始めた当時と、今の僕の講演は明らかに違うものになっています。

もちろん、講演の回数を重ね、様々な反応に刺激を受けている面もあります。ただ、イメージとしては、

最初から今に近いものを持っていました。それを出せずにいたのは、やはり、現在の自分の位置というもの

を重要視していたからです。

 

最初は、「LD当事者」としての講演であり、正直、「南雲明彦の講演」ではありませんでした。

それは、はっきり言えば、「南雲明彦」だけでは、聴きに来る方がいらっしゃらなかったからです。

だから、自分の伝えたいメッセージは後回しで、その分を書籍に託していた面があります。

 

しかし、地道に講演を重ね、本を毎年出版させて頂く事によって、個人にも興味を持ってもらえるように

なり、聴きに来てくださる方も多くなってきました。本当にありがたいことです。

そして、このサイトでもコメントやメッセージを頂くことも増えてきました。

そして、皆さんが僕の言葉や姿に少しでも何かを感じてくださっていることに

心から感謝したいと思います。

 

単独ではありませんでしたが、初めて、人前でお話させて頂いたのが、6年前でした。

それから、個人だけで講演に回っていましたが、どうしても限界を感じていたのが、4年前。

ちょうど、毎日新聞に大きく掲載して頂いた時期だったので、講演も増えてはきたのですが、

自分だけでは、手が回らないという状況でした。事務的なことが苦手なこともありますが。笑

 

しかし、そんな時にメールが入りました。知らないアドレスだったのですが、タイトルを見て、

すぐに連絡しようと思いました。それは、その半年前にタイトルに書かれていた

「株式会社システムブレーン」のことを知人を通じて、知っていたからです。

その当時から、「講演と本でご飯を食べていきたい」と連呼していました。それはなぜかというと、

講演を途中で辞める人達があまりに多くいて、とても無責任に感じていたからです。

もちろん、それぞれの事情があるために否定はしませんが、ただ、僕は子ども達を目の前にして、

「自分の都合が悪くなったから、講演辞めるね」とは言いたくない。なぜなら、シンプルに

子ども達にも自分の成長を見ていてほしいし、「南雲だって成長しているんだから、自分だって、

成長は沢山できる」って思ってほしい。その為には、走り続けている姿を見せることこそが

何より一番の子ども達を照らす光になると信じていたからです。

だからこそ、副業的に講演をやるんじゃなくて、この活動で、ご飯を食べながら、

走り続ける必要性を感じていました。

 

まだ、システムブレーンさんと共に講演を始めてから、約3年半ですが、確実に広がってきているものが

あると実感しています。

 

僕のしんどかった体験ではなくて、言葉の1つ1つに何かを感じ取ってくれる人達が増えてきました。

僕もその言葉1つ1つに想いを託せる環境が整ってきました。

 

しかし、手を抜いたら、それで終わりです。

少しずつ、脱皮してきている状況ではありますが、来年はもっと「LD当事者 南雲」でなくて、

「講演家 南雲明彦」として、声を届けていけるように体調管理をきちんとしながら、

圧倒的な努力をしていきます。

 

過去に失ってきた物は沢山あるかもしれません。しかし、その失った物の中には、

まだ誰にも気付かれていない眠り続けている光り輝く物はきっとある。

それを見つけるためには、生きている必要があって、会うべき人がきっといる。

 

そんな未来を描ける子ども達が増えればいいなって思います。

これは発達障害だけのことじゃないんです。

 

未来を担ってる、子ども達みんなに言えること。

 

南雲 明彦

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