優しさを産み出す場所。
昨日、神奈川県にあります相模原看護学校で卒業前日講演を行ってきました。
突然のテレビ取材が入ったにも関わらず、皆さんには、
とっても温かい対応をして頂きました。
この場も借りまして、感謝御礼を申し上げます。
本当にありがとうございました。
僕は常に何を1時間半という時間に込められるのか、会場に着くまで、
必死で考えて、本番に臨みます。
だから、基本的にはずっと、用意して頂いた控え室にはいません。
(状況によっては、講師がうろうろしているのは不自然な場合もありますが)
その場合は、お忙しいとは思うのですが、主催者の方々と、
沢山お話しさせて頂いています。
おそらく、学習障害というものをわかってもらうには、幼少期から、
時系列通りにお話しした方がわかってもらえると思います。
だけど、昨日は頭で考えてもらわずに、心で感じることに
重点を置いて欲しかった。
だから、あえて、17歳からの二次障害のことから、話し始め、その後、
時系列通りにお話をしました。
僕は、病院って、沢山、優しさを受けられる場所だと思います。
その優しさは、実は沢山の場所で、退院後、優しさを産み出しています。
つまり、優しさは、子どもと一緒で、どんどん成長していくんです。
最初から、優しい人もいるのかもしれません。
だけど、優しくされた経験があるから、誰かに優しくしたいと思える。
その機会が多くあるのが、病院ではないのかなって思うんです。
今日が皆さんにとって、寂しくもあるけれど、優しさというプレゼントを
渡す場所への船出として、胸を張って、病院で働かれてほしいと思います。
卒業、おめでとうございます。
そして、病院では、「お大事に」という言葉をよく使うと思います。
僕は、その「”お”大事に」という言葉の「お」を「を」に替えて、
「自分”を”(お)大事に」という言葉を渡したいと思います。
忙しい日々になるかと思いますが、自分を労る時間を
少しでも持って頂ければ、嬉しいです。
南雲明彦
いつ聞いても、いいですね!南雲さんの言葉!