微笑み行きの船。

すっかり、外に出ると、涼しい季節がやってきました。

さすがに半袖では風邪を引くので、長袖のシャツを着て、過ごしています。

 

今週は、月曜日に群馬県太田市での講演をさせて頂きました。

太田市長のご挨拶から始まり、約1時間15分の講演の後、質疑応答の時間でした。

お集まりになって頂いたのは、太田市議会議員の方を始めとして、約360名くらいであったと思います。

最近、よく思うのですが、まだまだ若輩者であるのに、こうして講演をさせて頂けている喜びを胸いっぱいに感じています。

もちろん、色々なものを磨いていかなければ、呼んで頂く主催者さまに失礼なので、常に伝える努力はしていきます。

そして、決して、高飛車になってはいけないし、謙遜する姿勢は持ち続けていきたいと思います。

 

講師という仕事は、まだまだ、何もわかっていませんが、「勘違い」してしまう人も多いのではないかと思うんです。

それは、主催者の方々から、資料の準備、会場の設営、送迎の手配等々。とにかく、様々なご配慮を頂く故に、完全に「お客様」になってしまい、どこか傲慢になってしまう可能性もあります。

 

僕自身は常に講演であろうが、どこにいようが、何をしていようが、「人を敬う姿勢は変えない」ということを心がけています。

もちろん、できていない部分はいっぱいあります。

しかし、人の本質を磨いていかなければ、きっと、人は一時的には称賛してくれても、いずれ離れていくと思っています。

その本質とは、「ふとした瞬間」に出ると思うんです。

 

たとえば、講演であれば、会場にいた幼い子どもが泣いてしまったとします。

講師が話している最中に、です。そこで、僕は人間を試されると思っています。

部屋の確保や、人員の確保ができない場合、託児場所を設けることができない場合があります。

でも、親御さんは聴きたいと思ってくださっているから、会場まで足を運んでくれたわけです。

その事をきちんと受けとめた上で、その親子ができる限り、恥ずかしい思いをせずに、周りの目も冷たくならないように話を持っていくのが、「優しさ」だと思います。

 

結局、「人を敬う」ってことは、「想いやりの延長線上にある」と思っています。

 

また、人間力大賞の楯や賞状を見ていると、この賞に恥じない言動、行動をしていこうと改めて思えます。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

最近、映画監督のスティーブン・スピルバーグ氏は自身が学習障害であることを公表しました。

毎日新聞 社説:ディスレクシア スピルバーグ氏の「伝言」

 

ただ、スピルバーグ氏が公表したからといって、何かがすぐに変わるわけではなく、変わるきっかけが生まれたんです。

このチャンスを逃すわけにはいかない。なぜなら、マスメディアで大きく取り上げられて、確実に「ふれている」方がいるからです。それを「感じる」や「考える」に発展させていく必要があります。

 

「障害がある子ども達だって、同じ人間として生まれ、同じ時代を生きていくのは変わらない。だから、わかり合える日がきっと来る」

 

そう信じて、日々という時間の流れの中にしっかりと自分で舵を取りながら、多くの子ども達が微笑んで暮らせる社会へと導けるように進み続けていきたいと思います。

 

南雲 明彦

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