時を刻み、経験を積む。
不安定な天候が続いていますね。
こんな日は、なんだか心もパッとしないのですが、空気が静まりかえるので、
集中力は上がる気がします。
そんな日はブックカフェなんかは、最適だったりします。
特別、本を読むわけではないのですが、様々なジャンルの本が並んでいて、
知っている著者の方の本があったり、コンセプトを味わうのが、心地よかったりします。
また、最近、メガネを新調したのですが、1件目のお店は一言で嫌気が差して、
すぐにお店を出ました。
これは個人的な話になりますが、お店に入ってすぐに、何も話をしていないのに
「男性ですと、こちらの商品が流行っていますよ」
と、アドバイスをされたのですが、この言葉を話の途中でするのは構わないのですが、
とにかく間が悪かった。
もちろん、この言葉を参考にする人もいるのでしょうが、「こういうメガネを買いたい」
と考えている人間にはまったく参考にならない。
ましてや、見た目は男性でも、内面は女性の方もいるでしょうし、僕が店員だったら、
まず言えない。
2件目のお店の対応は、素晴らしかった。
僕は、講演ではあまりメガネをかけませんが、万が一に備えて、メガネは常備しています。
そのメガネを選ぶポイントは、3点。
「レンズやフレームが強い光にあまり反射しない」
「かけた時の心地よさ」
「直感」
です。
ここのお店の店員さんは、本当に素晴らしくて、まず、お店の現在のセールスポイントを
端的に話し、すぐに上記の要望を汲み取って、余計な商品は出さずに、僕にピンポイントの
商品をどんどん出してくる。
その中に1点、「これだ」と思った商品があり、すぐに購入しました。
レンズは多少反射はしますが、かけ心地も抜群で、クオリティが高く、コストパフォーマンスが
素晴らしくて、店員さん含め、良い時間を過ごすことができました。
そして、自分の意思や意図を汲み取って頂けるのは、とっても楽でした。
これは、支援者と子ども達の関係にも言えることだと思います。
その後、洋食屋さんに行ったのですが、ある親子連れのお客さんが隣に座っていました。
聞き耳立てるわけではありませんが、どうやら、上のお子さんが明日、誕生日だそうで、
誕生日の前祝いという感じでした。
「もう4歳になるんだから、残さず、食べられるよね?」とお母さん。
「全部食べないと、家に帰ってから、おやつ抜きね。」とお父さんに言われて、
無理して食べるその子。食べ終わった後、
「○○ちゃん、ちゃんと食べられたから、おやつ食べられるね!」
と自分の事をちゃん付けで呼びながら、他人事のように自慢げに話していました。
帰り際、店員さんに
「ごちそうさま」と言うかと思ったら、「僕ね、明日4歳になるんだ!」と、
先に伝える姿に「多分、幼稚園でもこのセリフ、何回も言っていたんだろうな~」
という場面が想像できました。笑
とても、素敵な家族の光景を見られて、なんだか、こちらも嬉しい気持ちになりました。
雨の中の束の間の休息。
自分自身では、「洋食屋に行く」とは決めていたものの、「こういうご家族に会いたい」とは、
思っていなかった。
でも、偶然、こういう場面に遭遇することができた。
ただ、こういうことを誰かに話したり、綴ったりすることで、「生きた経験」として、
自分の中に浸透するのだと思います。
時を刻み、経験を積む。
だから、誰が見ているわけではなくても、発見や気づきを積み重ねていくことって、
大事な気がします。