言葉の宝石集め。

 

東京の江戸川区では、小中学校に「読書科」があるのをご存知でしょうか?

 

江戸川区では、昨年4月から、公立校としては全国で初めて区立小・中学校106校で、

「読書科」を開始し、年間25時間以上の朝読書を含む読書活動を実施し、25年度は30時間以上、

26年度は35時間以上の導入を目指しています。

 

その江戸川区教育委員会の統括指導主事の方のお話をお聞きする機会を

頂きました。

 

僕自身、朝読書等は苦手で、妄想にふけっていた記憶があります。(笑)

今だからこそ笑えますが、当時は「早く、時間が過ぎてくれないかな」と

願っていました。

しかし、読書は人に様々なものを与えてくれるのは事実で、文字情報が苦手だからと

いって、なくてもいいとは全く思っていません。

そして、電子書籍等で済ませればいいとも思っていません。

もちろん、電子書籍の素晴らしさ、マルチメディアデイジー図書の素晴らしさ等を

踏まえた上で、そう言っています。

 

つまり、「どちらか1つ」などという短絡的な話ではないんです。

 

たとえば、紙であれば、机の上で、本や教科書を読む姿勢は何かに取り組む上で、

体の姿勢を正すので、目の前のものに真摯に向き合う体制ができると考えることが

できます。

また、本によって、文字の大きさ、行間、紙質等も違うわけなので、本には、

内容以外にも沢山の個性があります。

こういうものを自分の中に取り入れていくことは、生きる上で、大切な事

だと思うんですよね。

 

しかし、紙だけでは、内容にアクセスできない子どももいるのもまた事実です。

そうした面も、江戸川区教育委員会の方も真摯に考えて下さっているようでした。

とても有り難いことですが、念には念をということで、改めて、様々な子ども達が

読書ができる環境作りをお願いしてきました。

 

早期の段階から、配慮をしていただけると、その分、「学び」への意欲が

高くなってきます。

これは生きる上で、欠かせません。

 

読書とは、僕なりの表現で言えば、「言葉の宝石集めである」と思っています。

その言葉が、きらめく未来を彩ってくれると思いますよ。

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