七夕に想う。
本日は七夕ではありますが、それも吹き飛びそうな台風が近づいています。
十分、身の安全を確保した上で、祈りを捧げてください。
さて、先週末は、埼玉に行っておりました。取材です。
埼玉県社会福祉協議会さんが発行している「S・A・I」という冊子です。
非常に真剣にお話を聞いてくださり、感無量でした。
また、取材日当日までの埼玉県社会福祉協議会さんの対応はとても丁寧で、逆に教えて頂く事が多かった気がします。
僕自身、擬似体験は非常に大切だと思っていますが、「擬似体験=その人の本当の大変さ」がわかるということはないと思っています。
もちろん、きっかけにはなると思いますが、それは障害というよりは「その人の心」に近づく一歩なんです。
だから、注目しなければいけないのは、「その先」なんです。
人間、そんなに簡単にわかり合えたら、苦労はしません。
だけど、わからないからこそ、わかり合うために近づこうとし、時に喜び、時に悲しみ、誤解があったり、偶然があったり、まぁ、色々なことが近づく度に起こるわけです。
だから、面白いんだと思います。
障害を知るというのは誤解を生むかもしれませんが、「面白い」ものであると思ってもらえると、どんどん知りたくなるのかなって思うんです。嘲笑ではなく、一緒にいる時間が楽しく思えるってことなんです。
「大変だから、支えなければ」ではなくて、「楽しいから、一緒にいたい」。
そんな風に障害がある人との時間を楽しく思う人が増えたらいいなって考えながら、お話ししました。
講演もそうですが、その話の後、「実は自分は・・・」と語るきっかけに自分がなったら嬉しいです、と七夕に思うわけでした。
南雲明彦